2015年12月09日
田辺三菱・NECなど、インシリコ創薬の高速アプローチ法開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:NEC、田辺三菱製薬

田辺三菱製薬と日本電気(NEC)、理論創薬研究所(本社:横浜市)の3社は9日、共同でインシリコ創薬(ICTを駆使することで過去の膨大な実験情報を基に、効率的に最善の医薬候補品をコンピュータ上で導きだす創薬技術)の高精度かつ高速なアプローチを開発したと発表した。

田辺三菱と理論創薬研究所は、2012年から膨大な化合物情報が一元化されたデータベースから、医薬品創製に重要な、目的解決に直接役立つ過去の成功・失敗事例といった「創薬ナレッジ」を効率的に抽出できるシステムを研究してきた。

2014年からNECが参画し、より高速度での処理を実現させるため、創薬ナレッジの抽出速度を最大で約24倍向上させた。これらを効果的に用いたICTによるインシリコ創薬で、医薬候補品の選択を効率化させることが可能になるとみられている。