2015年12月16日
プラ循環協・14年フロー図 有効利用率上昇
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:プラスチック循環利用協会

プラスチック循環利用協会(プラ循環協)は16日、プラスチック製品の2014年生産・廃棄・再資源化・処分の状況を一覧表にまとめた2014年フロー図を作成し、発表した。

それによると、同年の「樹脂生産量」は前年に比べて1万トン増(0・1%増)の1061万トンでほぼ前年並み、国内樹脂製品消費量は同11万トン増(1・1%増)の977万トンとなった。「廃プラ総排出量」は同14万トン減(1・5%減)の926万トンになった。有効利用された廃プラスチック量は768万トンで同1万トン(0・1%)増加し、有効利用率は前年より1ポイント増加の83%となった。

処理処分方法では、マテリアルリサイクルが199万トンで同1・7%減少し、ケミカルリサイクルが34万トンで同15・8%増加した。サーマルリサイクルは534万トンで同1%減となった。この結果、廃プラスチックの有効利用率は、マテリアルリサイクルが22%、ケミカルリサイクルが4%、サーマルリサイクルが58%となり、全体で前年より1ポイント増加の83%となった。

また、有効利用による環境負荷削減効果は、2011年から2014年までの4年間の推移をみると、廃プラスチックの有効利用率が78%から83%に上昇したのに伴い、CO2削減効果は120万トン(8%)向上した。一方、エネルギー削減効果については、有効利用量の構成比率の変動およびマテリアルリサイクルの国内利用量増加の影響により、有効利用率が増加したにもかかわらず同等であった。