2016年02月10日
コスモ石油、丸善石油化学を連結子会社化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:コスモ石油、丸善石油化学

コスモ石油の親会社であるコスモエネルギーホールディングス(本社;東京都港区、森川桂造社長)は、丸善石油化学を連結子会社化するため、丸善石油化学の株主各社と協議していたが、このほど株式取得について合意が成立し、公正取引委員会に届け出た。

丸善石油化学は資本金100億円。株主構成はコスモエネルギーホールディングス30%を筆頭に、宇部興産、デンカ、JNC各社12%、コスモ松山石油化学10%、東ソー5%、KHネオケム2%、自己資本9%など(残りは金融機関)となっている。コスモグループとして現在40%の株式を所有している。

丸善石油化学は千葉県市原市に自社エチレンプラント(年産48万トン/定修年)を持つがが昨年春、住友化学の停止を機に京葉エチレンが有するエチレン大型プラント(同69万トン)を運営しグループ内のほか住友化学向けにも供給を行っている。主原料ナフサなどは主に隣接するコスモ石油の製油所から引き取っている。

もともとコスモ石油は、丸善石油化学の親会社だった丸善石油と四日市に製油所を持つ大協石油(いずれも当時)が合併して設立されたいきさつがある。森川社長は丸善石油化学の取締役を兼ねるなど両社は緊密な関係にある。

近年、石油化学を取り巻く事業環境が厳しいところから、石油精製と石油化学事業の一体運営を図ることにし今回の株式取得となった。株式取得比率、取得金額などは現在非公開。