2000年09月25日
エクソンモービル、SINOPECらと福建石化計画推進へ
製油所拡大計画とあわせ中国政府が承認~エチレン60万トンなど
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:エクソンモービル

 エクソンモービルは米国現地時間の24日、SINOPEC(中国石油化工集団公司)、サウジアラムコらと進めていた、中国福建省における製油所拡大計画およびFPCL(福建煉油化工有限公司)による石油化学コンビナート計画が、中国政府に承認された、と発表した。
 FPCLは、SINOPECおよび福建省政府の合弁会社で、1996年に承認されたリファイナリー拡大計画を含めた総合計画として、さらなる開発が期待される。今回の承認にともない福建省における合弁事業は、FPCLが50%、エクソンモービルとサウジアラムコが各25%出資することになる見通しで、年産60万トンのエチレン設備をはじめ、ポリエチレン45万トン、PP(ポリプロピレン)30万トン設備などが建設される予定で、総額数十億ドルのプロジェクトとなる。完成により様々な誘導品を含め、現有8万バレル/日から24万バレル/日と3倍に拡大するリファイナリーと統合した石油化学コンビナートが構築される。
 エクソンモービル重役で上級副社長のRene Dahan氏は、「福建省は中国南部、東部の重要な石油化学市場へのアクセスに最適である。我々は中国政府の支援を受け、FPCL、SINOPEC、サウジアラムコとのパートナーシップにより、この重要なプロジェクトを進められることをうれしく思う」と語った。