2016年03月07日
長瀬産業、京都マテリアルズと「制さび塗料」契約
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:長瀬産業

長瀬産業は7日、京都大学発ベンチャーの京都マテリアルズ(本社:京都市西京区、山下正人社長)と“鉄のさびをさびで制する”として話題の反応性塗料「パティーナロック」(Pat!naLock)に関連する知的財産権の実施・使用許諾および共同研究について契約締結したと発表した。

鉄に塗料をコーティングする従来の方法は、塗料が一定期間で劣化するため塗料の塗り替えが必要だが、山下社長らが開発したのは「さびでさびを制する」という手法。「パティ―ナロック」を塗ると、大気中の水、酸素と反応してナノ粒子の良質のさびができる。表面を本来自然に存在する鉄鉱石に還すわけで「うっすらとしたさびでコーテイングして劣化を防ぐ」という独特の技術。2015年に経産省・文科省など関係各賞で創設された第5回「ものづくり日本大賞」で特別賞を受賞した。

長瀬産業は今後、グループの製品開発機能を活用して、「パティーナロック」技術をもとに製品開発を行い、社会インフラの長寿命化に貢献する事業展開をめざす。