2016年03月14日
慶大・帝人など、PETを分解する細菌を発見
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:帝人、ADEKA、慶応大学

慶応義塾大学理工学部の吉田昭介助教らと京都工芸繊維大学、帝人、ADEKAの研究グループは14日、ポリエチレンテレフタレート(PET)を分解して生育する細菌を発見し、その分解メカニズムを解明したと発表した。

石油を原料として製造するPETは、ペットボトルや衣類などの素材として世界中で利用されている。世界のPET生産量は約5,600万トン(2013年)と多い。これまで物性的に安定しているため、自然界では生物分解しないとされてきた。

研究グループは、さまざまな環境サンプルを採取し、PETフィルムを炭素源とする培地で培養を行った。その結果、PETフィルムに多種多様な微生物が集まり、分解している様子を発見した。次に、この微生物群から強力なPET分解細菌を分離することに成功した。大阪・堺市で採取したため Ideonella sakaiensis(イデオネラ サカイエンシス)201-F6株と命名した。今後、使用済みPET製品のバイオリサイクル技術開発につながることが期待される。

同研究成果は、3月10日発行の米国科学誌「Science」に掲載された。