2016年04月06日
大日印刷、位相差フィルムで「調光ブラインド」
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:大日本印刷

大日本印刷は6日、2枚のガラス(または樹脂ガラス)をスライドさせることで、透明から遮蔽に切り替えが可能な「調光ブラインド シェード」を開発したと発表した。4月に販売開始する。

独自のディスプレイ向け光学フィルムや液晶パターニング技術を活用して、偏光板と位相差フィルムを貼り合わせた2枚のガラスで構成。手動でスライドさせて透明と遮蔽の切り替えを行う。電気で切り替える従来製品と比べて、施工が簡単なうえ省エネとなる。

ガラスにフィルムを貼った構造のため、ガラスが割れた際には破片の飛散を防ぐことができる。ガラスのほか、ポリカーボネートなどの軽量な樹脂ガラスも使用できる。

外形の厚さは24ミリで、ブラインドを外付けした場合よりも薄く、パーティションや窓への設置も可能だ。
今後、環境負荷の低減につながる製品として、住宅やオフィスビル、商業施設、医療施設などに向け市場展開する。
2020年の売上高として年間30億円を目指す。