2016年04月15日
住友化学、北米で健康・農業研究拠点を拡充
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学

住友化学は15日、北米での健康・農業関連事業の研究開発拠点を拡充し、これらの機能を強化すると発表した。
同社の100%子会社、ベーラントU.S.A.社と、ベーラントの100%子会社であるベーラント・バイオサイエンス社(VBC)の研究開発拠点を移設・新設する。

■VBC社の研究所移設
VBC社は、既存研究所を移転し、同じくイリノイ州に「バイオラショナルリサーチセンター」を建設する。VBC社は、住友化学がアボット・ラボラトリーズ社から事業買収して設立した微生物農薬、植物生長調整剤の大手メーカーで、世界90カ国以上で事業展開している。新センターは、VBC社本社近くに建設し、マーケティング・販売・研究のさらなる一体化を図る。

<バイオラショナルリサーチセンターの概要>
名称  Biorational Research Center
所在地 米国イリノイ州リバティーヴィル
規模  約5,600m2(必要に応じて拡張)
開所  2017年度(予定)

■ベーラントU.S.A.社の圃場新設
ベーラントU.S.A.社は、現有の南部ミシシッピー州の圃場に加えて、中西部イリノイ州に新圃場「中西部農業研究センター」を開設する。試験の内部化や、より現場に近い農業環境での試験が可能となり製品開発を加速する。また、今後の研究開発のフロンティアとなる根圏に関する病害虫防除や、養分吸収、土壌環境制御など、多面的・総合的な研究開発を進める。

<中西部圃場の概要>
名称   Mid-West Agricultural Research Center
所在地  米国イリノイ州シャンペイン
規模   最大 約50ヘクタール(温室、事務所スペースを含む)
開所   2016年度に開所し、段階的に拡張