2016年06月08日
三菱ガス化と日化薬、抗体医薬品会社設立
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本化薬、三菱ガス化学

三菱ガス化学と日本化薬の両社は8日、バイオ後続品を含む抗体医薬品の製造・受託会社「カルティベクス」を合弁設立したと発表した。わが国は抗体医薬品を中心とするバイオ医薬品市場が大きく伸長している。同市場に参入し、新たな需要を取り込む。2年以内に三菱ガス化学新潟工場内に製造設備を稼働させる。

新会社は資本金5000万円で、出資比率は三菱ガス化学55%、日本化薬45%。社長は三菱ガス化学取締役常務執行役員(天然ガス系化学品カンパニープレジデント)の藤井政志氏。本社を東京都千代田区の三菱ガス化学内に置き、工場を三菱ガス化学・新潟工場(新潟県新潟市)に建設する。

わが国は現在バイオ医薬品の多くを輸入に頼っており、高品質なバイオ医薬品の国内での生産と、安定供給体制の整備が求められている。バイオ医薬品の後続品(バイオシミラー)も承認・販売されつつある。三菱ガス化学は古くから発酵技術を持ち、日本化薬はすでに抗体医薬品の事業化に着手、製品発売を開始している。両社の知識と経験を新会社に生かすことにした。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1465363667.pdf