2000年09月13日
上半期のプラスチック原材料生産3.1%増、製品生産0.9%増
国内消費は原材料2.5%増、製品1.5%増
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本プラスチック工業連盟

 日本プラスチック工業連盟は、今年上期のプラスチック原材料、同製品の生産、輸出量を集計した。
 プラスチック原材料の生産は、1Qは輸出の伸びに支えられ前年同期比7.1%増、2Qは輸出減少により0.9%減、上半期(1~6月)合計では3.1%増の730万トンとなった。
 樹脂別では、熱硬化性樹脂が5.9%増の86万トンで、とくにシリコン樹脂(ケイ素樹脂)が26.1%増とIT、電子産業向けに大幅に増加したことが寄与した。
 熱可塑性樹脂は、2.7%増の634万トンで、PE(ポリエチレン)は輸出減少もあり0.6%減少したが、PP(ポリプロピレン)は5.4%増、PVC(塩ビ樹脂)も4.0%増加した。エンジニアリングプラスチックでは、PC(ポリカーボネート)が輸入品の増加で1.0%の増加に止まったものの、PA(ポリアミド)が14.9%増、フッ素樹脂が26.3%増、PBT(ポリブチレンテレフタレート)21.0%増、変性PPE(ポリフェニレンエーテル)17.6%と大幅に増加した。
 一方、プラスチック製品の生産は、1Qが0.8%増、2Q1.1%増で上半期合計では0.9%増となった。
 製品別では従来伸びの大きかった飲料用関連の中空成形容器が1.4%増に止まったのをはじめ、政府の景気刺激策などにより伸びの大きかったパイプが3.3%減少した。
 フィルムは、量的に大きい包装用フィルムが0.5%増加に転じ、硬質フィルムが7.1%増加し、全体では1.8%増となった。
 機械部品関連では、輸送機器部品が7.9%と大きく増加したが、電気・通信用部品が4.5%減少、全体で1.5%増に止まっている。
 輸出入では、輸出は数量が7.47%増の239万トン、金額が12.5%増の5,876億円だった。原材料は、数量で6.0%増の214万トン、金額で9.9%増の3,524億円となった。熱硬化性樹脂ではエポキシ樹脂、シリコン樹脂が大きく増加、熱可塑性樹脂では前年に2桁以上の伸びを示したPE、PP、PCのいずれも減少したが、PS(ポリスチレン)、PVCは増加している。
 製品輸出では、板・シート・フィルムなどが23.7%増の19万トン、金額で16.7%増の1,482億円と大きく伸びた。
 輸入は、数量が12.5%増の108万トン、金額が11.5%増の2,961億円と数量金額ともに増加した。原材料は7.3%増の61万トン、金額も8.2%増の1,110億円となった。熱硬化性樹脂ではユリア樹脂とシリコン樹脂を除く全てが増加、熱可塑性樹脂ではPCおよびPET樹脂の輸入量が大きく伸びた。
 製品輸入では、数量が20.1%増47万トン、金額が13.6%増の1,850億円となった。
詳細は、日本プラスチック工業連盟、統計資料(リンク)

http://www.jpif.gr.jp/3toukei/conts/16g_seisan_c.htm target=_blank>プラスチック原材料生産実績
http://www.jpif.gr.jp/3toukei/conts/16s_seihin_c.htm target=_blank>プラスチック製品生産実績
http://www.jpif.gr.jp/3toukei/conts/16_export_c.htm target=_blank>プラスチック原材料・製品 輸出実績
http://www.jpif.gr.jp/3toukei/conts/16_inport_c.htm target=_blank>プラスチック原材料・製品 輸入実績