2000年09月13日
酢酸需給依然タイトに推移、3Q交渉大詰め
600ドルでの攻防、酢酸ビニルは900ドルで決着
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 アジアの酢酸需給は、依然としてタイト感が続いておりスポット玉はほとんど無い状況で、3Q長契価格は打ち出しのCFR・トン600ドルを巡って交渉が大詰めとなっている。
 今月にはシンガポールでセラニーズが年産50万トンの酢酸プラントを竣工させたが、需給バランス的には目立った変化が出てきていない。業界筋では、同社の米国拠点でのプラントトラブルの影響が続いているものと見ており、シンガポールでは誘導品の酢酸ビニル、酢酸エチル向け原料として酢酸を供給、当面は市場へ出てくることは考えにくいと見ている。
 さらにここへ来てナフサ、メタノールなど原料価格の上昇から、セラニーズ、BPなどの欧米メーカーも採算是正に本腰を入れ始めており、2Q比75ドルアップとなる600ドルでの決着を図りたい意向とされている。
 しかし、需要家となるPTA(高純度テレフタル酸)メーカーでは、市況も反転上昇基調となったものの、8月は540~550ドル水準で、一方の主原料であるPX(パラキシレン)が3Qは520ドルとスプレットがほとんど無い状況となっており、強い抵抗を示している。
 一方、こうした酢酸需給タイトから、酢酸ビニルについても需給はタイトに推移しており、スポット市況は900ドルを超える水準にまで上昇、3Qの長契価格も900ドルでほぼ決着している。