2016年06月22日
富士フィルム「抗インフル薬」、中国製薬企業に技術供与
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:富士フイルム

富士フィルムは22日、グループの富山化学工業が製造する抗インフルエンザウイルス薬「アビガン錠」の有効成分「ファビピラビル」に関する特許ライセンス契約を中国の大手製薬会社、浙江海正薬業(本社:浙江省台州市)と締結したと発表した。

海正薬業は中国内で「ファビピラビル」の関連特許を使い、抗インフルエンザウイルス薬の開発・製造・販売を行うことができる。富士フィルムは一時金およびロイヤリティを受け取る。

「アビガン錠」は、富山化学工業が創製したインフルエンザウイルス薬で、2014年3月、日本で製造販売承認を取得した。既存薬の多くが増殖したウイルスの放出を阻害して感染の拡大を防ぐ(ノイラミニダーゼ阻害剤)作用を持つのに対して、細胞内でのウイルスの遺伝子複製を阻害することで増殖を防ぐRNAポリメラーゼ阻害剤である点に特徴を有する。最近はエボラウイルスへの有効性に注目が集まっている。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1466564814.pdf