2016年07月05日
三菱商事、ブルネイのアスタキサンチン工場完成
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱商事

三菱商事は、同社が93%出資するMCバイオテック(MCB)ブルネイの培養工場で、アスタキサンチン製造設備が本格稼働を開始したと4日発表した。

アスタキサンチンは、その抗酸化作用からサプリメントや化粧品、天然着色料などの配合剤として使用され、欧米・日本・東南アジア・中国など世界的に需要が拡大している。MCBでは、ヘマトコッカス藻を培養して天然由来のアスタキサンチンを生産し、高付加価値商品の原料として供給していく。

同社工場が立地するブルネイは、日照、水などの自然資源に恵まれ、アスタキサンチンを豊富に生成するヘマトコッカス藻の培養に適している。ブルネイ政府の協力を得て、ハラル工業団地の第1号案件として今回の事業化を進めていきた。MCBには、水産加工大手の日本水産(本社:東京都港区、細見典男社長)がパートナーとして7%出資。現地で生産されたヘマトコッカス藻を乾燥バイオマスに加工し、日本向けに輸出する。日本国内では、アスタキサンチンを抽出した後、同社のパートナーであるバイオジェニック(本社:東京都中央区、渡部政博社長)が各種原料として製品化し国内外に販売展開する。