2000年09月08日
8月のエチレン生産量、66万5,600トンに
ほぼ前年並みの規模、累計も前年の横並び
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:東燃化学

 通産省基礎産業局は8日、エチレンセンター11社の8月の生産速報の集計結果を明らかにした。それによると、同月の総生産量は66万5,600トンで、前月比は1.8%減、前年同月比は0.5%増となっている。事実上、前年の横並びということになる。平均稼動率は98.0%でこれまでの多くの月とあまり変わりない。
 前月の実績をわずかとはいえ下回ったのは、東燃化学が川崎工場内の年産50万4,000トン(定修実施年は46万3,000トン)プラントを8月中旬から9月中旬までの予定で定修のため運休していることによるところが大きいと言える。7月の定修・運休工場はゼロであったので、8月の月間総設備能力は若干縮小するかたちとなり、それが実際の生産実績の減少となって現れたもの。
 一方、前年同月とほぼ同じレベルに落ち着いたのは、定修による減産規模がおおむね前年並みとなったためと見られる。
 この結果、1~8月の累計は508万6,000トンとなった。前年同期との対比は100.8%であり、これも前年の横並びということになる。