2000年09月08日
三菱エンプラ、PBT値上げ交渉が順調~近く他社も交渉開始へ
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:三菱エンジニアリングプラスチックス

 三菱エンジニアリングプラスチックス(MEP)は、8月から他社に先駆けPBT(ポリブチレンテレフタレート)の値上げ交渉に取り組んでいるが、一部でユーザーからの回答が出始めている。1,4BD(ブタンジオール)およびDMT(ジメチルテレフタレート)など主原料の値上がりも続いていることから、近く他のメーカーも相次いで値上げ交渉を開始すると見られる。
 MEPは、8月上旬に1,4BDおよびDMTの値上がりにともなう生産コストの増加と、これによる採算の悪化を理由に、9月21日出荷分からキログラム当たり30円の値上げを決め、交渉に取り組んでいる。すでに8月中からユーザーの回答が出始めており、できれば9月中にも交渉を完了させたい考えだ。
 一方、国内の他のメーカーはこれまで状況を静観していたが、引き続き1,4BDの需給がタイトなことなどから、原料の高止まりの状態が続いているため、MEP同様採算的に厳しくなっているのが現状で、来週以降値上げ交渉の開始を予定しているメーカーが出てきている。