2016年08月25日
東北大とトプコン、緑内障の分類自動化法を開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東北大学

東北大学大学院の中澤徹教授(眼科学)らの研究グループは25日、医療機器主力のトプコン(本社:東京都板橋区、平野聡社長)の協力で、緑内障の分類を自動で行うソフトウェアを開発したと発表した。緑内障には眼圧が最も重要な危険因子だが、眼血圧や近視、血管のスパズム(意図せずに収縮すること)などが原因で悪化することが知られている。

緑内障の治療は、眼圧以外の危険因子と、眼圧を反映した4つのグループに分類することで効率化が図られるが、一般の診療所では分類が難しいことが問題だった。

今回、研究グループは、スウェプトソース光断層計(OCT)という装置で撮影した視神経乳頭形状の計測値を用いて、自動で緑内障の4分類を行う方法を開発した。今後の緑内障治療に有効な方法となる。
研究は科学技術振興機構(JST)復興促進センターの支援を受けて行われた。

同研究成果は、「PLOS ONE」誌8月24日(米国東部時間)に掲載される。