2016年09月02日
武田薬品、米政府から3億ドル助成、ジカ熱ワクチン開発
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:武田薬品工業

武田薬品工業は2日、米国生物医学先端研究開発局(BARDA)からジカ熱ワクチン開発の助成先に指定されたと発表した。臨床第1相試験までのワクチン開発費用途して、米国保健福祉省の事前準備対応次官補局(ASPR)の一部門であるBARDAから、最初の助成金として1,980万米ドルが交付される。

また、臨床第3相試験実施および米国での生物学的製剤承認申請(BLA)にかかるオプション権をASPR/BARDAが行使した場合、助成金は最大3億1,200万ドルになる可能性がある。

世界保健機関(WHO)は2月、ジカ熱の流行について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と宣言した。米国疾病対策センター(CDC)も、ジカ熱への取り組みを最も重要度・緊急度の高い「レベル1」に引き上げた。
現在ジカ熱に対するワクチンや治療薬はなく妊娠中に感染すると胎児に重篤な脳障害を引き起こす恐れがある。
武田薬品は今後ワクチンの開発を急ぐ。日本の光工場で製造する予定だ