2016年09月08日
旭硝子財団、世界「環境危機時計」9時31分に進む
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:旭硝子

旭硝子財団(石村和彦理事長)は8日、世界の有識者を対象に実施した第25回「地球環境問題と人類の存続に関するアンケート調査」(地球環境アンケート)結果を発表した。

2016年の世界の「環境危機時計」は平均9時31分で、昨年より4分進んだ。1992年の調査開始以来、2007年と並んで2番目に高い時刻となった。最も時刻が進んだのは2008年の9時33分だったが、今回はこれに近い時刻まで進んだ。

日本は昨年より6分戻り9時3分、東欧・旧ソ連に続き2番目に低い時刻だった。危機意識が最も高いのは中東の10時6分、逆に最も低いのは東欧・旧ソ連の8時51分。北米は9時58分、アジア9時18分、西欧は9時47分だった。

調査に当たって「念頭に置いた項目」を気候変動、生物多様性など11項目の中から選んでもらったところ「気候変動」が27%と最も多く生物多様性や環境汚染を上回った。

同財団は、今年は世界212カ国に調査票を送り、143カ国、1,882名から回答を得た。