2016年09月29日
味の素、オランダで飼料用リジン特許訴訟に勝訴
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:味の素

味の素は29日、同社と連結子会社の味の素ユーロリジン(本社・フランスパリ市)がグローバル・バイオケム・テクノロジーとその傘下企業のGBT社に対し2013年に提起した飼料用リジンに関する特許侵害訴訟で、オランダのハーグ控訴裁判所判決で味の素側の勝訴が確定したと発表した。

第一審(ハーグ地方裁判所)では、味の素の特許が無効であると判断されたが、2016年4月のハーグ控訴裁判所は、第一審判決を取り消し、特許は有効であると、GBT社による侵害を認める判決を下した。同判決に対してGBT社が上告しなかったため、味の素側の勝訴が確定した。

これにより、特許が満了する2025年まで、GBT社によるオランダでの特許侵害リジンの販売申し出、販売、使用、輸入等は禁止される。味の素の特許は、オランダ以外の欧州10カ国を含め、現時点で世界20カ国で成立し、有効に存続している。