2016年10月11日
三菱樹脂、ハイブリッド芝が浦和レッズ施設に採用
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱樹脂

三菱樹脂は11日、子会社のアストロ(東京都中央区)が販売する、天然芝と人工芝を融合させたハイブリッド芝「XtraGrass(エクストラグラス)」が、浦和レッドダイヤモンズの総合型スポーツクラブ「レッズランド」(さいたま市桜区)にフルピッチで採用されたと発表した。

「エクストラグラス」は天然芝と人工芝をミックスさせた芝製品。生分解性の糸と合成繊維を交差させて編み込んだ基布をベースに、人工ファイバーを一定間隔で株付けした。これにより天然芝の生育に必要な空間を確保する仕組みとなっている。基布中の生分解性の糸は、土中で分解されるため天然芝の生育に必要な水、空気、養分などは確保できる。分解後にメッシュ状に残る合計繊維に基布には天然芝の根がからみつき強固な芝となる。

ヨーロッパのサッカースタジアムで使用される芝は寒冷地型の芝がほとんどだが、日本は季節ごとに寒冷地型と暖地型に切り替える必要があり、運用面で課題があった。ハイブリッド芝は最近、ラグビーの国際大会などで採用され脚光を浴びている。

「エクストラグラス」はオランダ社(グリ-ンフィールズ)製品。アストロが10月から国内販売する。