2016年10月13日
宇部興産と三菱化学、中国電解液で事業提携
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:宇部興産、三菱化学

宇部興産と三菱化学の両社は13日、中国でのリチウムイオン電池(LIB)用電解液事業で提携することで合意したと発表した。

中国では政府の後押しもありハイブリッド自動車(HV)や電気自動車(EV)の生産が拡大、LIB市場も急速に伸長している。だが電解液などの電池材料事業は、新興メーカーの台頭もあり競争がますます激化しつつある。

このため中国に電解液工場をもち運営中の両社は、事業提携することで技術力やコスト競争力を強化していくことにした。2017年4月をめどに対等出資による合弁会社を設立する方針だが、運営形態などは未定。
中国以外の国や地域でも生産・開発を含む包括的な技術提携の可能性を検討していく方針だ。

電解液製造拠点として、宇部興産は現在、堺工場(大阪府)に年産10,000トン、江蘇省張家港市に5,000トン、また三菱化学は、四日市工場(三重県)に13,500トンのほか、英国ストックトンオンティーズ市に10,000トン、米国テネシー州に10,000トン、江蘇省常熟市に10,000トンの各設備を有している。