2000年09月01日
三菱エンプラ、9月1日付で神戸製鋼の内外樹脂材料事業を継承
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:三菱エンジニアリングプラスチックス、三菱ガス化学

 三菱エンジニアリングプラスチックス(MEP)は1日、同日付けで神戸製鋼所の国内外における樹脂材料事業の移管を受ける、と発表した。これにともない従来神戸製鋼所が行っていたユーザーへの製品供給および技術サービスをMEPが引き継ぐことになる。
 神戸製鋼所は、樹脂材料事業としてカーボン長繊維強化ナイロン樹脂やガラス繊維強化PC(ポリカーボネート)など、特徴のあるコンパウンド材料を手がけてきた。近年は特にOA機器用途を中心に販売を拡大してきたが、競争力の強化が課題となっていた。
 一方MEPは、エンプラ国内最大手として、同需要分野の強化が必要と考えており、原料、コンパウンドから販売、技術サービス体制に至るまでの一貫した事業として、また国際競争力強化の観点からも、今回事業移管を受けることにしたもの。
 なお神戸製鋼所は、コンパウンドの生産を外注していたため、今回の事業移管において設備の移管などはない。またMEPはこのほか、四日市でエンプラコンパウンド子会社MEPCOM四日市を設立、年産5万トン設備を建設するほか、三菱ガス化学の子会社である鹿島ポリマーの株式持ち分を取得、子会社化するなど、コンパウンド事業の強化に取り組んでいる。