2016年10月18日
東北地域での春播き栽培に適したソバ新品種
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:農林水産省

農業・食品産業技術組合研究機構(農研機構)東北農業研究センターは、東北地域での春播き栽培に適したソバの新品種「夏吉」を開発した。

東北地方のソバの作付面積は全国の約4割を占めるなどソバ栽培が盛ん。栽培は7月下旬から8月上旬にかけて種播きし、10月以降に収穫する夏播き栽培が主流だ。北海道など他地域より先に「新ソバ」を出荷するためには工夫が必要だった。従来の春播き用品種「階上早世」は成熟期が遅く収量が低いなどの課題があった。

そこで農研機構では、子実品質に優れた「奈川在来」を種子親に、早世で多収の「北海14号」を花粉親として交配し、選抜を重ね東北地方での春播きに適した、早世で多収のソバ品種「夏吉」の開発に成功した。5月の春播きタイプ。「階上早生」と比較して成熟期が7日早く、10%以上多く収穫できる。食味にも優れている。農権機構では、今後、秋田県羽後町をはじめ広く東北地方で普及が見込まれるとしている。。