2016年10月31日
昭和アルミ缶、少量多品種生産に最適のライン新設
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:昭和電工、昭和アルミニウム缶

昭和電工は31日、連結子会社の昭和アルミニウム缶(本社:東京都品川区、遠藤政宏社長)が、飲料缶の少量多品種生産に適した印刷技術を開発したため、同社小山工場(栃木県小山市)に新印刷方式による生産ラインを新設するたと発表した。来月着工し今年12月からの量産を目指す。

国内の飲料用アルミ缶市場は、年間200億缶前後で安定的に推移しているが、メーカー各社は消費者嗜好の多様化から、少量多品種生産を強いられる傾向にある。最近はキャンペーン用商品として、写真やグラデーションを使った高級感のあるデザインが求められるようになってきた。このため業界は、水なし印刷やグラビア印刷といった高精細な印刷方法での対応を検討してきたが、少量多品種印刷には適さなった。

昭電グループ今回、少量多品種印刷に対応するインクジェット方式で、グラビア印刷と同等の600dpiの高精細印刷を実現する新しい印刷技術を開発した。写真やグラデーションなどと調和のとれたデザインが容易に再現できる。試作生産で良好な評価結果が得られたことから、今回、量産化を決めた。10万缶程度の少量生産を想定した生産ラインとなる。製版・刷版工程が不要なため納品までの期間が大幅短縮できる強みがある。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1477889447.pdf