2016年12月01日
武田薬品、ドイツでデング熱ワクチン製造設備建設へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:武田薬品工業

武田薬品工業は、ドイツ・ジンゲンの製造拠点で、1億ユーロ以上を投資し、新たにデング熱ワクチンの製造設備を建設する。30日発表した。デング熱ワクチンのグローバル臨床試験第3相試験であるTIDES試験(2回接種時の有効性を評価)の開始を受けて決めた。

世界保健機関(WHO)によると、デング熱は最も急速に流行地域が拡大している蚊媒介ウイルス疾患。世界人口の40%がデングウイルスの脅威にさらされており、毎年約3億9000万人がデングウイルスに感染し、うち2万人以上が亡くなっている。同社では、今回の設備投資はデング熱の予防の上で重要なアンメットニーズ(いまだに有効な治療法が見つからない疾患)充足に向けた取り組みになるとしている。