2016年12月05日
住友化学と日本ゼオン、S-SBR事業統合で合意
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学

住友化学は2日、日本ゼオンとの間で溶液重合法スチレンブタジエンゴム(S-SBR)事業を統合するための合弁会社を設立することで一致したと発表した。

日本ゼオンが100%出資子会社「ZSエラストマー(ZSE)」を設立し、住友化学、日本ゼオン両社のS-SBR事業に関する販売および研究開発に関する権利義務を会社分割(吸収分割)によりによりZSEに承継する。

新会社「ZSエラストマー(ZSE)」は2016年12月8日の設立。本社を東京都千代田区の日本ゼオン本社内に置く。
資本金450百万円で日本ゼオン60%、住友化学40%。住友化学は当面、S-SBR事業のうち販売機能と研究開発機能のみを分割し、製造機能は対象外とするが、将来的には承継する予定。それまでの間、ZSEは住友化学、日本ゼオン両社および両社子会社が製造した製品を購入して販売することになる。

S-SBRは、省燃費タイヤの原料として今後急速な拡大が見込まれているが、メーカー各社の生産能力拡大により競争激化が避けられない情勢。このため両社は、技術融合などを通じて競争力の強化、安定供給の確保などシナジー効果を追求することにした。住友化学の今3月期連結業績に与える影響は軽微。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1480660228.pdf