2016年12月21日
角倉VEC会長「堅調な需給、来年も続く見通し」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会
角倉会長

塩ビ工業・環境協会(VEC)の角倉護会長(カネカ社長)は21日の定例会見で、塩化ビニル樹脂(PVC)の来年の国内需要見通しについて、「現在、堅調に推移しており、このままの状態が来年も続くのではないか」との明るい見通しを語った。「国内は公共工事関連が堅調であり、来年もこの傾向が続く。輸出もインドの需要堅調が続いているので、当面、高い水準が続くだろう」と、国内需要だけでなく輸出の好調も当分続く見通しを示した。

VECが21日発表したPVCと塩化ビニルモノマー(VCM)の11月生産出荷実績は次の通り。
PVCの生産は13万3476トン、前年同月比1・0%のプラスで4カ月連続のプラスと好調。国内出荷は9万2917トン、同3・4%増で2カ月ぶりのプラスとなり、今年に入って最大規模となった。用途別にみると、主力のパイプなど硬質用をはじめ、軟質用、電線・その他用の3用途が揃ってプラス。
輸出は4万7529トン、同11・1%減、出荷総計は14万446トン、同2・1%減で2カ月連続の前年割れとなった。
一方、VCMの生産は22万4418トン、同2%減で5か月ぶりの前年割れ。国内出荷は13万8628トン、同1・8%減で4カ月ぶりの前年割れとなった。輸出は8万1975トン、同2・2%増で2カ月連続のプラス。
出荷総計は22万603トン、同0.4%減で2カ月ぶりの前年割れとなった。


ニュースリリース参照(11月実績)

塩ビ樹脂
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1482295238.xls

塩ビモノマー
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1482295238.xls