2017年01月06日
三井物産、米モンサントの麦用種子殺菌剤事業買収
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井物産

三井物産は6日、米国モンサント社から麦用種子処理殺菌剤である「Latitude」のグローバルな事業資産を買収する契約を締結したと発表した。三井物産はモンサント社の保有する麦用種子処理殺菌剤の商標「Latitude」製品の各国での登録、登録データ、製造ノウハウを買収する。2017年1月末までに手続きを完了する予定だ。

種子処理用農薬は、従来の散布用農薬に比べて投薬量を抑えることができるため、環境負荷の低減、また農家の作業省力化にもつながり、今後も需要の増大が見込まれている。「Latitude」は、麦を連作した際に発生する病害(立枯病)に対処できる種子処理殺菌剤として、欧州を中心に10カ国以上で登録、販売されている。

三井物産では、子会社の蘭・セルティス・ヨーロッパ社、独・スピース・ウラニア・ケミカルズ社を通じて築いてきた種子処理農薬の販売ノウハウや顧客基盤を活用し、Latitudeを販売していく。

同社は「食糧と農業」を戦略上の攻め筋と位置づけ、製造から販売、研究にいたる幅広い分野でグローバル展開していく方針だ。