2000年08月25日
丸善石化、代替フロン高純度ガス精製プラント完成へ
環境対応型「R152a」初の国産化
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:クレハ、丸善石油化学

 丸善石油化学は千葉工場にわが国第1号のハイドロフルオロカーボン精製プラントが11月完成する。代替フロンHFC152a(同社では「R152a」)の高純度品で、精密機器の洗浄用噴射剤のほか、医療用など幅広い分野に用途をもっている。
 ハイドロフルオロカーボン製造プラントは昨年夏千葉に完成、年産能力2,500トンで、呉羽化学向けにふっ化ビニリデン樹脂用として供給している。しかし、能力に余裕があるため、このうちの一部を精製、循環対応型の高純度ガスとして独自に市場開拓することにした。精製設備の能力は年産1,300トン。代替フロンの中でも「HFC152a」はオゾン破壊係数ゼロ、地球温暖化防止係数は最も低いとされている。世界的にも米国大手化学会社1社が企業化しているだけで、わが国では初めての国産となる。エチレンプラントから副生されるアセチレンガスの有効利用策にもつながるとしている。