2017年02月02日
大日本印刷、パウチ包装向けにPBT樹脂フィルム開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:大日本印刷

大日本印刷は2日、PBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂のフィルム加工技術を開発、食品やシャンプーなど日用品のパウチ包装(小型の袋)向けに市場展開すると発表した。

パウチ包装材はふつう、耐熱性や耐水性に優れるPET樹脂に耐衝撃性を有するナイロンなど2枚以上のフィルムを貼り合わせてつくるが、大日本印刷はフィルムメーカーと共同で、これまで難しいとされてきたPBT樹脂のフィルム化技術を開発した。PBTは耐熱性、難燃性、電気特性などに優れた汎用エンプラで、これまで自動車や電気・電子部品分野を中心に需要を伸ばしてきた。フィルム加工できるようになれば、パウチ包材に最適で「貼り合わせなくても、より薄い1枚で同等レベルのフィルムが得られる。原材料調達から考えれば、CO2削減効果も大きい。環境にやさしいフィルムとなります」(広報室)。

大日本印刷は今後、レトルト食品や電子レンジ用、詰め替え用シャンプーやリンスなどの市場に向けて新フィルムの販売を開始する。パウチ包材として2019年度に20億円の売上を目指す。