2000年08月22日
グランドポリマー、PPキロ10円値上げに本腰
ナフサ価格再騰で経営改善に全力
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:公正取引委員会

 PP(ポリプロピレン)専業メーカーのグランドポリマーは、ナフサ価格が再び高騰してきたため、一時中断状態となっていたキロ10円の値上げ交渉に本腰を入れはじめた。
 同社は春先にキロ10円の値上げ方針を決め、ユーザー各社と交渉に入ったが、公正取引委員会から検査が入ったこともあって進展せず、事実上中断した形になっていた。しかし同社はPP専業メーカーであり、原料価格の高騰はそのまま経営内容の悪化につながること、これまでにも内部の合理化、コスト削減に努力してきており、原料値上がり分の吸収余力がないこと、などからユーザー各社には「値上げ交渉は中断も中止もしたわけではない」と、理解を求めつづけてきた。
 ここへきて、ナフサ価格(C&Fジャパン)はトン300ドルと再騰している。このため同社ではPP値上げの達成に本腰を入れて取り組むとしている。