2017年02月20日
クラレ「液状ファルネセンゴム」自動車タイヤに初採用
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:クラレ

クラレは20日、同社の液状ファルネセンゴムLFR(Liquid Farnesene Rubber)が住友ゴム工業の最新スタッドレスタイヤ「ダンロップ WINTER MAXX 02」に高機能化添加剤として採用されたと発表した。開発したLFRはバイオ由来の新規ジエンモノマー「ファルネセン」を原料にした液状ゴムで、高い安全性能が求められる自動車用タイヤで今回初めて採用された。

■「ファルネセン」とは
「ファルネセン」は、サトウキビを発酵して製造する。液状イソプレンなどと比べて圧倒的に粘度が低い。ゴムコンパウンドに添加剤として配合すると、高い可塑性が得られる。低温下でも柔軟性に優れ、氷上でのグリップ性能向上に寄与する。分子量の最適化により、加硫時に固形ゴムと完全に反応して固定されるため、ゴム表面にオイルのように染み出すことがなく、経年変化による硬化を抑える。そのため長期間にわたり氷上グリップ性能が維持されるなどの特長がある。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1487559152.pdf