2017年02月22日
東レ、米国の炭素繊維事業会社を統合、強化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

東レは22日、米国でレギュラートウ炭素繊維(フィラメント数が2万4000本までの炭素繊維)の製造・販売を行うトーレ・カーボンファイバー・アメリカ(CFA、本社・アラバマ州ディケーター)と、その高次加工品であるプリプレグ(炭素繊維樹脂含浸シート)の製造・販売を行うトーレ・コンポジット・アメリカ(TCA、本社・ワシントン州タコマ)を今年4月に統合し、炭素繊維・プリプレグ一貫の事業体制を構築すると発表した。

TCAを存続会社として、社名を東レ・コンポジット・マテリアルズ・アメリカ(CMA)に変更する。新会社の資本金は約400億円、売り上げ規模は約700億円で、従業員は約1000人となる。

これまで子会社2社は、炭素繊維の川上、川中事業会社として一体的に事業運営を行っていたが、経営統合を機に営業・技術開発力を増強し、より機動的な生産体制を構築する。

現在、サウスカロライナ州スパータンバーグ群で建設中の原糸(プリカーサ)・焼成からプリプレグの一貫工場が、2017年から順次生産を開始する。従来の航空・宇宙用途に加え、産業用途や自動車用途向け炭素繊維の需要に対応し、年内にも増設計画を具体化する予定だ。