2017年03月09日
三井化学アグロ、島根大学に寄附講座
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学アグロ

三井化学アグロ(本社:東京都中央区、谷和功社長)は9日、今年4月から島根大学生物資源科学部に寄附講座を開設すると発表した。尾添嘉久教授を特任教授として迎え、2年間の予定で「三井化学アグロ・生物制御化学寄附講座」を開く。

世界的な食糧需要の増加により、高性能で低環境負荷の農薬開発が求められている。尾添教授は、情報分子工学を専門分野とし、昆虫・線虫の神経系に関する研究の世界第一人者。米国化学会(ACS)からは「新規殺虫剤の創製に寄与」したとして最高権威の国際賞を受賞している。

新設する寄附講座では「神経作用性殺虫剤の作用機構の解明」、「イオンチャネル評価系の構築」を通して、生命現象の基本原理解明から新規殺虫剤の創出、食糧安定供給まで一環して世界の食糧増産につながる研究を実施していく方針だ。