| 2000年08月18日 |
| 台、米の大型AN設備、依然として稼動せず |
| 需給逼迫、極東の8月の価格は950~980ドル |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
アクリロニトリル(AN)業界によると、台湾と米国で今年春から夏にかけて相次いで操業入りする予定にあったANの大型新鋭設備は依然として操業の見通しが立たない状態にある。 台湾では、FPCが5月に年産10万トン能力の第1系列を立ち上げて直ちに稼動を開始し、そして8月から9月にかけて同じ規模の第2系列を完成して操業に入る計画であった。しかし、実際には第1系列がいったん操業入りしたあとすぐに運転を休止し、いまにいたるも再開の動きを示していない。廃水処理工程のトラブルが要因ではないかと見られている。これに伴い、第2系列の完工時期もかなり遅れるとの見方が強まっている。 一方の米国では、ソルーシアが同25万トンの設備を6月に完成する予定であったが、工事が大幅に遅れている。化学プラントの新増設の集中によってプラント建設要員が極度に不足してきたことが影響してのものと見られている。AN業界の中には完工は早くても9月になると見る向きが多い。 こうした大型プラントの新増設の遅れによってANの国際需給バランスは一層タイトになってきている。通常なら3週間分が必要なメーカー在庫は1週間を切る事態となっており、これに伴い市況は強含みで推移している。極東の8月のCFRコントラクト価格はトン当たり950~980ドルで、9月にはさらに10ドルアップとなる見通しにある。 |