2017年03月29日
ニプロ、田辺製薬販売の株式取得、後発品事業拡大
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:田辺三菱製薬

医薬・医療品流通大手のニプロ(本社:大阪市北区、佐野嘉彦社長)は28日、田辺三菱製薬の完全子会社である田辺製薬販売(本社:大阪市中央区、八田雅夫社長、資本金1億円)の発行済株式の全てを取得し、子会社とする株式譲受契約を締結したと発表した。これによりニプロは、このところ市場浸透が進むジェネリック医薬品の一層のシェア拡大をはかる。

田辺三菱製薬は、自ら保有するジェネリック医薬品、長期収載品の一部、製造受委託品、また在庫や商標権、著作権などの全てを田辺製薬販売に吸収分割し、事実上のジェネリック医薬品メーカーとしての機能を持たせる組織再編を行ったうえで実行する予定。ニプロの株式取得数は8,301株(所有割合100%)。取得日は2017年10月1日の予定。

ニプロにとっては(1)取り扱い製品の充実(2)ブランド強化による販売強化(3)調剤薬局向け販売網拡大(4)自社生産によるコスト低減(5)吉富薬品(田辺三菱製薬の子会社)とのコ・プロモーションのさらなる強化、などの効果が期待できるとしている。


ニュースリリース
https://www.nipro.co.jp/news/document/170328.pdf