2017年09月04日
カネカ、結核・抗酸菌遺伝子検出キット共同開発
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:カネカ

カネカは結核菌を含む抗酸菌の遺伝子検出キットを極東製薬工業(本社:東京都中央区、菊地博社長)と共同開発したと1日発表した。極東製薬工業は7月、医薬品医療機器総合機構(PMDA)に薬事申請済みで、2018年度の国内販売開始を予定している。
カネカが持つ、遺伝子を簡便・迅速に検出できる核酸クロマト型チップを使用。液体培地で培養した菌体から短時間で検出・増幅し確認できるため、現行の固形培地出培養する手法に比べて半分以下の期間で抗酸菌の同定が可能となる。結核などの感染症の遺伝子検査・診断関連市場は、2016年で約3800億円と推定されているが、遺伝子検出・判定キットの普及で、市場はさらに6000億円規模にまで拡大すると予想されている。
カネカは引き続き病原菌検査・判定キットのラインアップ拡充を図る方針だ。