2017年10月16日
三菱ケミカル、伊の炭素繊維部材メーカーに出資
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱ケミカル

三菱ケミカルは16日、欧米で炭素繊維事業拡大を図るため、イタリアの炭素繊維強化プラスチック(CFRP)自動車部品製造販売会社、C.P.C SRL(本社:イタリア・モデナ市)への出資を決めたと発表した。ドイツにある100%子会社のMitsubishi Chemical Carbon and Composites社がCPC社の創業者から同社株式の44%を取得した。

CPC社は1959年の設立。資本金20億円、従業員250名、年商約60億円。自動車部品を製造販売する中堅企業。世界最大規模の複合材料専用プレス設備を持ち、大型部材を開発・成形できる。自動車部材の設計技術のほか炭素繊維複合材料の成形技術、アルミ鋳造部品や炭素繊維複合材部品の金型を設計・製造する技術やノウハウを有する。

炭素繊維の世界需要は、燃費規制やCO2排出規制の強化を背景とした自動車市場をはじめ風車、圧力容器などの産業分野に引き続き成長拡大が見込まれる。三菱ケミカルは、部材の設計から生産までのバリューチェーンを通じて炭素繊維複合材メーカーのトップポジション構築を図る。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1508127753.pdf