2017年12月12日
幸田元三井化学会長お別れの会に600人
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三井化学
幸田元会長お別れの会遺影

三井化学の誕生を先頭に立って実現した、故幸田重教元同社会長のお別れの会が12日、東京・千代田区の帝国ホテルで開かれ、親交の深かった業界関係者ら600人がつめかけて献花した。
三井石油化学(当時)社長時代の1997(平成9)年、三井東圧化学(当時)と大合併し、今の三井化学を発足させた。東圧の佐藤彰夫社長が新会社の社長に、幸田さんは会長に就いたが、性格は好対照で幸田さんはいつも周りをピリピリさせていた。幸田さんが石化協会長時代の98年ごろ、産学連携の必要性を訴える軽部征夫東大教授(現東京工科大学学長)に向かって「その前に産業に直結した研究をしてほしい」と反論したことがある。この時は驚いたが、「私なんか、よく叱られたよ」という人は社外にも多かったようだ。笑えば人懐っこい笑顔となり、魅了させる。純粋で飾り気がなく、懸命な努力の人。それが多くの人に慕われ、経営の大改革につながったに違いない。(M.K)