2017年12月22日
カネカ、酸化型コエンザイムQ10の米国特許 和解成立
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:カネカ

カネカは21日、米国カリフォルニア州連邦地裁で争っていた酸化型コエンザイムQ10の米国特許侵害を巡る裁判で、中国企業1社と和解が成立したと発表した。今回和解したのは、Shenzhou Biology&Technology社で、両社は同事業に関し包括的な連携を進めることで合意した。カネカは北米でShenzhou Biology&Technology社の酸化型コエンザイムQ10の販売に協力し、中国ではShenzhou Biology&Technology社がカネカの還元型コエンザイムQ10の販売を実施できるようにした。

カネカは北米で酸化型コエンザイムQ10、中国では還元型コエンザイムQ10のマーケット拡大にそれぞれ道筋をつけたことになる。同特許を巡る裁判では2015年4月、カネカは連邦巡回控訴裁判所で勝訴判決を得ていた。

カネカの酸化型コエンザイムQ10ではもう1社、中国のXiamen Kingdomway社もShenzhou Biology&Technology社と共同で係争していたが、連邦地裁判決後も大きな動きな見られず訴訟は継続状態にあるという。