2018年02月19日
長瀬産業、九大発 有機ELベンチャーに出資
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:長瀬産業

長瀬産業は19日、有機EL発光材料に特異な技術を有するKYULUX(本社:福岡市西区、安達淳治社長)が発行した第三者割当増資を引き受け株式取得したと発表した。出資額は5億円。

KYULUXは九州大学発のベンチャー企業で、2015年3月の設立。九州大学で次世代有機EL発光材料である熱活性化遅延蛍光(TADF)を開発し実用化を進めてきた安達淳治氏が創設した。
このTADFを用いることで、現在主流の有機ELディスプレイに採用されている「リン光発光方式」に必須の希少金属(イリジウム)の使用を回避でき、内部量子効率25%だった青色発光素子の効率を100%まで引き上げることが期待されている。

長瀬産業はこれまでの光学系機能材料や電子部品の販売、事業化経験を生かし、KYULUXの世界初技術を積極的にサポートしていく方針だ。


ニュースリリース
https://www.nagase.co.jp/assetfiles/news/20180219.pdf