2018年04月19日
住化・三井化など世界5社「マラリア撲滅」共同声明
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学、三井化学

住友化学、三井化学の両社はそれぞれ19日、先にロンドンで開催された英国連邦首脳会議で、農業化学品の世界大手であるBASF、バイエル、シンジェンタ(本部:スイス)との計5社で「2040年までにマラリアを撲滅する」ため、革新的な製品の研究、開発、供給を支援するとの共同声明を行ったと発表した。

5社はこれまで、蚊帳や室内スプレー剤などの革新的なマラリア媒介害虫防除策の開発を主導してきた。2000年以降、マラリア抑止に成功した5件のうちの4件はこれらの新しい製品・技術によるとされている。

住友化学は、これまで長年にわたり防虫蚊帳「オリセット・ネット」を開発・生産するなどして、マラリア感染に苦しむ熱帯地域の各地に提供してきた。2017年からは新規有効成分を含んだ室内残効性スプレーを開発し、提供をはじめた。三井化学も子会社三井化学アグロを通じて、マラリア対策に有効な薬剤をアフリカを含む世界各地に積極的に供給してきた。

共同声明では、ビル&ゲイツ財団や国際NPO法人IVCCなどの支援も受け、2040年までにマラリア被害ゼロをめざす「ZERO by 40」を掲げた。5社はさらに効果的なソリューションを開発、・供給し撲滅に拍車をかける。


ニュースリリース

(住友化学)
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1524124952.pdf

(三井化学)
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1524124815.pdf