2018年08月22日
クレハ、LiB用フッ化ビニリデン樹脂増設 竣工
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:クレハ
クレハPVDF増強設備外観

クレハは22日、いわき事業所(福島県)にフッ化ビニリデン樹脂(PVDF)増強設備が竣工したと発表した。総投資額47億円で年産能力2,000トン設備を建設していた。テスト生産を経て19年1月から商業生産を開始する。

同社は現在、同事業所に年産4,000トンのほか、中国の江蘇省常熟市に呉羽(常熟)フッ素材料有限公司の5,000トンと計9,000トンのPVDF製造設備を持つが、今回の増強で年産能力は1万1,000 トンに拡大した。

同社は1970年に自社技術でPVDFの工業的生産に成功した、わが国で最も古いPVDF生産の歴史を有する。このところ世界的な自動車の電動化に伴い、LiB(リチウムイオン電池)のバインダー向けに需要が急拡大しつつある。需要は今後もさらに増大すると見られているが、同社は引き続き積極展開し、世界トップクラスの地位を維持していく方針だ。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1534929063.pdf