2018年09月14日
NEDO「超臨界地熱発電」調査井掘削・委託先決る
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:NEDO

NEDOは、マグマに由来する地下の熱水を利用した「超臨界地熱発電」の研究開発に着手する。13日、第一段階である調査井掘削に向けた事前調査を開始すると発表した。超臨界地熱資源の存在の可能性が高いと想定される国内複数地域で詳細な調査を実施し、資源量評価や調査井の仕様を検討する。経済性についても検討する。
地熱は、国内に国内に豊富な次世代再生可能エネルギーだが、超高温(500℃程度)、強酸性に耐える配管づくりなどが必要。こてらの技術開発を急ぎ、2050年ごろの普及を目指す。
事業期間は2018~2020年度、事業規模は3億4000万円(2018年度)。
13日決まった研究開発項目と採択テーマ・委託予定先は以下の通り。

【採択テーマと委託予定先】

<超臨界地熱資源の評価と調査井仕様の詳細設計>
■東日本・九州地域における超臨界地熱資源有望地域の調査と抽熱可能量の推定
◇委託先=産業技術総合研究所、北海道大学、東北大学、東京工業大学、九州大学、北海道立総合研究機構、地熱エンジニアリング、地熱技術開発、西日本技術開発

<調査井の資材(ケーシング材及びセメント材)等の開発>
■超臨界地熱発電に必要な坑井及び地上設備仕様の調査・検討
◇委託先=秋田大学、エヌケーケーシームレス鋼管、地熱エンジニアリング、富士電機

<超臨界地熱貯留層のモデリング技術手法開発>
■水圧・減圧破砕による人工超臨界地熱貯留層造成に関する研究
◇委託先=産総研、東北大学、石油資源開発、帝石削井工業、リナジス

<超臨界地熱資源への調査井掘削に資する革新的技術開発>
■AIによる超臨界地熱資源評価・掘削技術 
◇委託先=産総所 :北海道大学、室蘭工業大学、秋田大学、東北大学、九州大学、地熱エンジニアリング、地熱技術開発、帝石削井工業、物理計測コンサルタント
■二重解放コアを用いた地殻応力測定法の研究開発 
◇委託先=東北大学、応用地質、物理計測コンサルタント

■革新的超臨界地熱場観測技術の研究開発 
◇委託先=京都大学、エンジニアリング協会、ファインセラミックスセンター