2019年01月10日

タカラバイオ、がん免疫遺伝子研究用倍地発売

【カテゴリー】：ファインケミカル 【関連企業・団体】：タカラバイオ

タカラバイオは、がん免疫遺伝子治療の研究用培地「LymphoONER T-Cell Expansion Xeno-Free Medium」を10日から販売開始した。 近年、新しいがん治療として実用化が進む、CAR遺伝子治療などのがん免疫遺伝子治療では、患者から免疫細胞であるT細胞を採取し、T細胞にがん細胞を効率的に認識・攻撃する遺伝子を導入した「遺伝子改変T細胞」を作製・培養して、治療薬として投与する方法がとられている。この遺伝子改変T細胞の培養では、患者から採取した自己血漿を添加した培地が多く使用される。しかし、自己血漿は、患者の容態などによっては十分な確保が難しく、血漿への依存度が低いT細胞の培地が求められている。 　 　同社が発売した同製品は、こうしたニーズに対応した。 （1）ヒト血漿を添加しないT細胞の培養で、細胞の培養効率が飛躍的に向上 （2）レトロネクチンの添加により、高効率な遺伝子導入が可能、また、高い抗腫瘍活性を発揮するナイーブT細胞が多く得られる （3）動物成分を含まないため感染などのリスクが少なく安全性が高い、などの特長を有する。 価格は1,000ml入り：12,000円。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1547016816.pdf