2019年04月15日
NEDOと関西大、高機能な有機ケイ素材料製造のための酸化鉄ナノ粒子触媒を共同開発
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:NEDO

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は15日、関西大学と共同で、高機能な有機ケイ素材料を製造するための酸化鉄ナノ粒子触媒を開発したと発表した。従来の白金触媒からの代替により、シランカップリング剤などの有機ケイ素材料の製造プロセスの大幅な省エネルギー化とコスト低減を実現する。

今回開発した触媒は、少量でも高い活性を持つほか、簡便な操作によるリサイクルや、温度変化による反応制御が可能である。また、自動車の低燃費タイヤ用添加剤向けなど、様々な種類のシランカップリング剤の合成触媒として使用することもできる。今後、リサイクル性をさらに進めるなどして実用化に取り組むことで、将来、化学メーカーによる高機能ながらも安価な有機ケイ素材料の提供を目指す方針である。