2019年04月23日
東レ、薄膜でカット率 99.99%の紫外線カットフィルムを開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東レ

東レは23日、従来の紫外線カットフィルムに比べ、薄膜でありながら紫外線カット率99・99%の高い紫外線遮蔽性能をもち、かつ透明性を維持したまま、400ナノメートル近傍の紫外線領域までカットできる革新的な紫外線カットフィルムを開発し、2020年の量産に向けて本格展開を開始したと発表した。

今回、本格展開する紫外線カットフィルム「PICASUS UV」は、ナノスケールの厚みの層を数百~千層重ねたフィルムであり、その厚みや配列デザインにより紫外線領域の光を任意に反射及び吸収させる機能を備えている。これにより、従来の紫外線吸収剤のみを含んだフィルムでは達成できない400nm近傍の紫外線までシャープにカットしつつ、その遮蔽性能を飛躍的に向上させることに成功した。

この紫外線カットフィルムは、ディスプレイ用途以外でも自動車、建材、農業、電子材料、医薬等の特殊包装での使用が期待できる。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1555996646.pdf


UVカット実演前

UVカット実演後