2019年04月24日
帝人系中国合弁のコンポジット部品が中国JMCに初めて採用
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:帝人

帝人は24日、帝人グループで軽量複合材料製品の開発・生産・販売を手掛ける米国コンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス(CSP)の中国合弁であるCSP-Victall(本社・中国唐山市)のコンポジット部品が、江鈴汽車股份有限公司(JMC、本社・中国南昌市)のピックアツプトラック「Yunu3」および「Yunu5」のピックアップボックス(荷台)に採用されたと発表した。

CSP-Victallは、2017年にJMCと共同開発を実施し、JMCからの要求特性を満たすコンポジット部品の実現に向け、素材から設計、成形工程にいたるまで改良を重ねていた。今回採用されたコンポジット部品は、CSP-Victallが独自開発したSMC(熱可塑性樹脂を繊維に含侵させ、シート状にした成形材料)を使用することにより、スチール使用のピックアップボックスに比べて軽量性、耐腐食性、耐衝撃性に優れるほか、部品点数の削減により成形工程を大幅に短縮化でき、コスト効率の向上を実現している。

帝人グループは、「自動車向け複合材料事業の展開」を発展戦略の1つとして掲げており、今後も車体軽量化のソリューションプロバイダーとしてグローバルに事業を展開していく方針である。