2019年05月07日
NEDOなど、医薬品原料のTHPの生産性を2倍以上向上に成功
【カテゴリー】:新製品/新技術(行政/団体)
【関連企業・団体】:NEDO

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は7日、神戸大学、石川県立大学と共同で、計算機シミュレーションを用いて微生物の代謝経路と酵素を新しく設計することで、鎮痛薬などの医薬品原料として使用されているベンジルイソキノリンアルカイド(BIA)の前駆体化合物テトラヒドロパパベロリン(THP)の生産性を倍以上向上させることに成功したと発表した。

この技術をさまざまなターゲット化合物に応用することで、既存の手法では生産が難しい有用物質の生産が可能となり、生物機能を活用して高機能な化学品や医薬品などを生産する次世代産業「スマートセルインダストリー」創出が期待される。

この成果は、2019年5月1日、世界的に権威のある英国科学技術雑誌「Nature Communications」オンライン版で公開された。