2019年05月15日
AGC 窓ガラスに透明ディスプレイを組込む技術を世界に先駆けて開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:AGC
列車内での導入イメージ

AGCは15日、窓ガラスに透明ディスプレイを組込む技術を世界に先駆けて開発したと発表した。これにより、窓ガラスから見える風景に重ねて情報を表示することが可能になった。

これは、AGCの持つ複層ガラス製造技術をinfoverreと組み合わせることにより、窓ガラスへ透明ディスプレイを組込むことに成功したものである。電源を切っているときは通常の窓ガラスであるが、電源を入れることで窓ガラスに映像が表示される仕組みである。

この技術により、窓が情報を表示するプラットフォームとなり、風景に合わせて周辺の観光情報等をリアルタイムに表示することが可能になる。今後は、映像を表示させるだけでなく、窓を通して様々な情報を入手できるように、タッチ機能などインタラクティブな機能を新たに追加する予定である。将来的には同技術を、観光名所・博物館・列車・バスなど、様々な窓へ適用できるよう実用化に向けた研究開発を進めていく方針である。

「infoverre(インフォベール)」は、ガラスにディスプレイモニターを直接貼りつけ、反射光を抑えてより見やすくなったガラス一体型デジタルサイネージで2013年に開発された。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1557908955.pdf